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友人の自死。
30代の頃、
少し歳の離れた友人がいました。
私がとても辛かった時期に親身に心配をしてくれたり、助けてくれた人で、
その頃からもう、私にとって彼女の存在は、
友人というよりは、恩人のようでした。
その優しい友人兼恩人は、あるとき、
自死を選びました。
長い間、病を患っており、なかなか回復せず、
いつ会っても、笑っているけれど、悲しんでいるような静かな目をしていました。
なんでこんな優しい人が、しんどい思いをするのかな。
と私はいつも思っていました。
心が綺麗すぎて、世の中の悪意がそのまま心に刺さってしまうくらい、
無防備な彼女は、
いつも誰かを励まし、
誰かのことを思って行動し、
誰かが嫌な思いをしていないか気を配っては助けに行く。
不意打ちで、彼女を観察しても、どの瞬間も、意地悪な顔は見たことがありませんでした。
そんな彼女が自死を選んだ時、
何で?家族や友人を残して死んだの?
なんてことは全く思いませんでした。
しんどかったんだなぁ。
もう頑張り尽くしたんだなぁ。
生き抜いたな。
そう思いました。
彼女はベストを尽くした。
何で?なんて思っていない自分がいて、
私は心が冷たいのかもしれないと思いました。
あんなに優しい人が、
自分勝手な理由で自死なんて選ぶはずがないとも思いました。
彼女が選んだタイミングで命を終える決断をしました。
肯定する訳ではないけれど、
身近で、こういうことが起こると、その物事を受け入れようとする意識が働くんでしょうか。
認めてあげたい。
そんなこと思っていいかわからないけれど、
それが正直な気持ちでした。




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